野良猫の保護

保護した後の野良猫を飼育する場所と方法

投稿日:2016年11月22日 更新日:

保護した野良猫の飼育で気を付けなければいけなこと、飼育を室内・屋外のどこでするか、必要な猫グッズ、飼育方法をまとめました

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愛くるしい子猫を保護すれば、誰だって抱っこしてフワフワの毛並み撫でたくなりますよね。ですが、野良猫は見た目以上に衛生状態が悪く、ノミや感染症の菌を持っているのです。

早く、広い部屋で自由に遊ばせたい。それにはまず、健康状態を整えてあげましょう。

動物病院で診てもらうのはもちろん、自宅で飼育する時も部屋や先住猫に菌やウイルスがうつらないように、細心の注意が必要です。

保護した直後の野良猫を飼育するために、用意したいもの、飼育する場所、猫とのふれあい方と飼育方法をご紹介します。

保護した野良猫を先住猫と接触させない

野良猫が持っている感染しやすい菌・ウイルス・害虫が、先住猫にうつらないように別の部屋で飼育しましょう。

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不衛生な場所で暮らしてきた野良猫は、生まれたての赤ちゃん猫、子猫、成猫に関わらず菌やウイルスに感染している可能性が、非常に高いです。

猫から人に感染する病気はほとんどありませんが、ノミやダニが衣類について嚙まれることがあります。猫の鋭い爪にひっかかれ、そこから菌が入ると、腫れや痛みなどの症状が治りにくくなります。

他にペットといて猫を飼っている場合は、とくに注意してください。猫エイズ・猫白血病は感染すると完治させる方法がなく、長期的な治療をしなくてはいけなくなります。室内では感染しにくい重病を、野良猫からもらってしまうかもしれないのです。

【保護猫を飼育する時に気を付けること】

  • 野良猫を触った後は石鹸で手を洗い消毒する
  • 野良猫の健康状態が確認するまで、衣類は他のものと別に洗う(ノミの感染を防ぐ)
  • 保護猫と先住猫を接触させない、別の部屋で飼育する
  • キャットフード用の器や水入れは、先住猫と共有しない

「野良猫はケージに入れているから大丈夫」と安心していても、手を伸ばしたりケージ越しに毛づくろいをすれば、ノミや菌が移ってしまうでしょう。

健康状態が確認できるまで完全隔離!かわいそうですが、この期間がとても大切です。

保護後に必要となる猫グッズ

保護した猫を飼育するために必要なものは、ケージ・水と餌を入れる器・トイレだけで十分です。

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猫の飼育に必要なものは、保護する前に用意するのが理想的ですが、猫を飼った経験がない方や猫を捕獲できるかわからない状態の時は、捕獲した翌日そろえても大丈夫です。

【保護した猫の飼育に必要なもの】

  • ケージ
  • 猫用トイレと砂
    (深めのプラスチックトレイで代用可)
  • フードと水用の器
  • (100均の器、食品のパックやトレイで代用可)

【用意できると良いもの】

  • 爪とぎ
  • 爪切り
  • 猫用シャンプー
  • 布団やベッド

保護を捕獲する時や移動する時に使うキャリーは、狭すぎてそれだけで長期間飼育するのは難しいです。

猫用ケージは、安いもので5000円程度。高いものは丈夫ですが場所を取るので、シンプルなものを購入しましょう。リサイクルショップで取り扱っていることも多いです。

猫用トイレはケージ内に入れることを想定して、サイズを選んでください。上に砂飛び防止カバーがついているトイレは、高さだけでなく横幅も大きいので、買ってから大きすぎたということの無いよう気を付けましょう。

猫砂は、固まるタイプ・トイレに流せるタイプ・ウッドチップタイプ・シリカゲルタイプなど、多種類あります。おすすめは固まるタイプの砂です。ザクザクと堀ごたえがあり、土に慣れている野良猫に好まれやすいですよ。

フード入れ・水入れは猫用の製品でなくても、人用の器で十分に代用できます。100円均一には便利なグッズが多数売られているので、ぜひ活用してください。

野良猫に使った器は人や他の猫と共有せずに、洗う時も別に洗ってこまめに漂白しましょう。

そのほか、「用意できると良いもの」は急いで用意しなくてよいです。爪切りは獣医に任せ、シャンプーも相談してください。長期的に保護する場合は、爪とぎと寝床用にタオル・フリースを与えると快適に過ごせるようになります。

野良猫を飼育する場所

野良猫の飼育は、人の出入りが少ない部屋や洗面所がおすすめです。

毛やノミが飛んでしまわないように、野良猫は個室か風呂場で飼育しましょう。先住猫との接触を避けるために、扉が閉まる場所にケージをおいてください。バタバタと人の出入りが多い場所は、緊張がほぐれず落ち着かないので避けましょう。

洗面所・風呂場

洗面所は基本的に人の出入りが少なく、扉が閉まる静かな場所なので、保護猫の飼育に向いています。

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洗濯機が洗面所にある場合は、洗濯機を使う時だけケージを別の部屋に移し、その他の時間帯はできるだけ足を踏み入れず、夜はタオルをかけて暗くします。

汚れたものをそのまま洗えるお風呂場での飼育も良いですが、家族が風呂に入る時に移動して、水気をふき取ってからケージを戻す作業が、大変になります。風通しが良く空気がこもらない点では、脱衣所よりも良いですね。

扉のある部屋

脱衣所の出入りが多いご家庭では、先住猫が入れない扉のある部屋で保護した猫を飼育しましょう。

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感染症が空気感染することはありませんが、鼻先の挨拶・爪と牙を出してケンカ・毛づくろいなど、体液を通して猫同士で病気や虫が移ることがあります。先住猫とは完全に隔離して、「保護猫の存在を先住猫に気が付かせない」くらいの気持ちで、接触を避けてください。

野良猫にとっても、知らない猫の匂い、見られないもの(家具)、人の気配がする家は、それだけで恐怖です。少しでも落ち着けるように、大きな音を立てないよう気を付けてあげてくださいね。

物置・野外はNG

保護した野良猫をケージのまま外で飼育するのはやめましょう。

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室内での飼育が難しいからといって、ケージのまま野外に出すのは危険です。せっかく治療してもノミや菌が再発生しかねませんし、別の野良猫に襲われる可能性もあります。

夏場は温度と湿度が高くなり、冬場は凍えるほど寒くなります。ケージやキャリーの中で体温調節ができない危険性を考えれば、玄関先でも良いので室内で飼育しましょう。

どうしても難しいのなら、地域の方や親戚などに協力してもらえないか調べてみることも大切です。

保護した野良猫の飼育方法

保護した後の野良猫の飼育は、興奮させないように落ち着いて接してあげましょう。

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どれだけ危険で汚い環境で生きていたとしても、突然捕まって狭いオリに閉じ込められたら、誰だってビックリしますよね。捕獲後の猫は怯えて人をシャーシャーウーウーと威嚇し、外に出たいと鳴き声を上げます。

キャリーからケージに移す前に、ケージの中を整えておきます。トイレと水を設置し、ボロ切れかタオルで寝床を作ります。猫をケージに離したら扉をしっかりと閉め、興奮がおさまるまで上からタオルをかけて暗くしてください。

ノミの駆除が終わるまでは軍手で触り、獣医で診てもらって爪を切ってもらいましょう。ある程度の健康状態が確認できるまで、素手で触らないようにします。

キャットフードと水を与える

水は常に新鮮な状態を保ち、キャットフードは1日2回決めた時間に与えます。

保護してすぐは警戒心が強く、何も食べない猫が多いです。ケージにタオルをかけて人が見えなくなると、コソッと食べ始めるでしょう。ドライのキャットフードを食べなくても、匂いの強いウェットフードなら食べることもあります。

離乳前の子猫は獣医の指示に従ってミルクを与え、便と尿の回数と量をチェックしましょう。離乳の時期は生後2か月程度が目安です。

姉妹猫は、1つのケージで飼育した方が人なれしやすくなります。親子猫は獣医に診せ、一緒のケージ内で飼育できるか確認しましょう。どちらかの健康状態が悪いと、他の猫に影響する恐れがあります。

病院で猫エイズ・猫白血病に感染していないか検査を受け、予防接種、必要なら避妊手術・去勢手術を受けます。ノミや寄生虫の駆除は、外用薬とノミ薬で対応でき、1週間から数週間でいなくなります。

成猫はなかなかなつきませんが、子猫は順応性が高くキャットフードを与えて猫じゃらしで遊んでやると、数週間で人になれてきます。

里親に出す・自宅で飼う、どちらにしても「人間は敵じゃない」と覚えてもらえるよう、優しい言葉をかけながらお世話をしてあげてください。強引に扱ったり、大きな声を出すと恐怖心が増してしまうので、ご注意ください。

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